■ITパスポート試験




少し古い&慶應通信とは関係ない話で恐縮なのですが、ちょうど一年前頃にITパスポート試験を受験して合格しています。

先日、この次の段階である情報セキュリティマネジメント試験に合格したのを機会に、自分の記録がてら試験に関する情報をまとめました。

これから受験を予定されている方に何かご参考になることがあればと思い公開いたします。

少しでもお役に立つ情報がありましたら幸いです。



ITパスポート試験とは


ITを利活用するすべての社会人や学生を対象に、ITに活用に際して必要な基礎的な知識を有することを証明できる国家試験です。2009年に開始されました。

内容は幅広く浅く問われます。経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関することや、セキュリティ、ネットワーク、プロジェクトマネジメントに関するものです。プログラミングの知識など技術的なものは問われないため、IT関係の知識ゼロからのチャレンジが可能です。

また、私がこれまで受験してきた他の資格試験と比較して驚いたのが、受験日と場所を多くの選択肢の中から自分で選べること、更には一定の期間内であればその日時場所を簡単に変更できることです。

実際、私も最初に設定していた日に行くことができなくなってしまったたため、この制度を使って一度日時を変更しました。有難い制度です。

私が受験したのは、民間のPC教室の一室でしたが、受験者は10名程度と少人数でした。
この試験はパソコンを使って受験します。画面をクリックして解答していくスタイルで、最後まで解答を終え、終了のボタンを押すとその場で点数がわかります。この瞬間はかなりドキドキします。
合否は後日インターネット上でもわかります。合格証書は後日郵送で届きます。

【試験内容】

 ※ITパスポート試験HPの試験内容ページを参照しています。

〇 試験時間 120分
〇 出題数 小問:100問
〇 出題形式 4肢択一式
〇 出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度
             マネジメント系(IT管理):20問程度
             テクノロジ系(IT技術)   :45問程度

〇 合格基準 総合評価点600点以上かつ分野別評価点もすべて300点以上

   ・総合評価点
    600点以上/1,000点(総合評価の満点)

   ・分野別評価点
       ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
       マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
       テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)


本試験全体に関する詳しい情報はこちら⇒ ITパスポート試験のHP

受験実績

受験日 2017年11月

結果  合格  

点数   総合 780点
       (ストラテジ系 840点/マネジメント系675点/テクノロジ系730点)

・・・分野別でも1000点満点で更に総合で…なんて、なんだか不思議な点数の出方ですよね。総合点もどう出してるのでしょうか。分野別を足して3で割って平均出しても748点程度となって総合点にはならないのです。

     ネットで確認した採点結果↓



使用したテキスト

この試験で使用した書籍は2冊。どちらも書店で現物を見て選びました。
この試験を受けてから一年程度たちますが、書店でたまにこのコーナーに行くと、テキストの種類はどんどん増えています。なるべく目で見て自分にあうものを探すことは重要です。余談ですが、試験会場に行ったときは、周りの方が持っているテキストはみんなバラバラでした。

① イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 栢木 厚 (著)

 ★


②  かんたん合格 ITパスポート過去問題集 間久保 恭子 (著)



勉強方法など

【学習期間】

 ・2017年10月初旬~2017年11月中旬(約1ヶ月半)

【勉強方法】

テキスト読みと過去問解きが主な勉強方法でした。

①テキスト読み

テキストは1回目は一通り流し読みを行いました。

ページ数は約400ページと多いのですが、イラスト等も多く文字も大きめなので、そんなに読むのが大変という感じではありません。

2回目以降はペンで色塗りなどもしながら読みました。

何度か読むとかなりのスピードで目を通すことができるようになりましたので、途中から、「毎日とにかく一通り目を通す」と決めて内容の読み込み度合いは日々異なってはいて、本当にざーっと流しただけの日もあったものの、試験日まで毎日テキストに一回目を通し続けました。



テキストを読んだときの記録。本の見返しの白紙に記載していました。

②テキストの加工


テキスト類は綺麗なまま、何も書き込みなどせずに使うというやり方が良いという話も紹介されていて、時短の点からもなるほどと思い実行してみようとしたのですが、気づくとペン(消えるフリクション)で書いている…付箋も貼りまくっております…。

勉強のやり方は今だにいろいろ模索中です。


書き込みですが、昔と違って今は一度引いた色線が消せるのはうれしいところ。
消せることについて、ちょっとした体験談を。

付箋をつけることで用語集としても使いました
消せる色ペンのフリクションは、温度がある程度高くなると消える性質があります。

書いたものを消したいときは、通常はその箇所をひとつずつ付属の消しゴムでこすって摩擦熱を起こして消します。たくさん消したいときは結構手間がかかります。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、実は書いたペンを一気にすべて消す方法も存在します。

私の場合は実体験で知りました。

この本ではないのですが、この夏にカンカンに日が照りつける駐車場に置いた車に本を一日置きっぱなしにしておいたことがありました。

夜になって本を開いたら中に引いた線がすべて消えていて唖然としました。

このときはやっとマーキングが終わったばかりのものだったのでがっくりきましたが、視点を変えてみると、一気に消したいときはこの手が使えるということですね。




マーキングは結構多め

③過去問

過去問についても、解くというよりは読み込みで対処しました。4択の正解に蛍光ペンでマーク、解答のポイント部分にマーク。加工したテキストを読み込みました。
なお、この次に受験した情報セキュリティマネジメント試験のときは出題傾向などから判断してこの方法は使いませんでした。ITパスポート試験の場合は、過去問の覚え込みが有効だと判断したのでこの方法を使いました。

こちらが問題ページ。
正解をオレンジでマークしています。
解答ページ。
テキストと同じようにポイントと思う箇所にマーキング。



受験時の感触

テキストの読み込みと過去問を覚えたことで、実際の問題を見たときに「これはテキストにあった」「過去問と同じ」「どこにも載ってなかったから新出問題だ」と判断できる状態でした。

この業界は日進月歩でどんどん変化していくので、試験内容についても毎回新しい用語も加わっているようです。

このあたりはもうどこまで準備するかという感じになります。

受験者が増えているのか、書店でも関連書籍が増え続けている印象を受けます。

基本的な内容はどれも同じですが、それを超えた範囲については書籍によって多少書いているものが異なっていますので、余裕があれば複数の書籍に目を通すのもよいかもしれません。

最低限、過去問に載っていたものを落とさなければ合格点は確保できると思います。

これから受験される方、頑張ってください!