■参考文献はどうやって集める?【レポート編】



レポートや論文で必ず必要になる参考文献。
どこで探してどんなものを選べばいいのでしょう?
今回は主にレポート作成時の探し方を中心にまとめてみました。

図書館

まずはここ。それほど大きくない地元の図書館でも専門科目に入る前まではなんとかなりました。専門分野や論文作成時には地元の地方大学の図書館を利用しました。
⓪として挙げた科目履修要綱に掲載されている参考文献ですが、近所の図書館では手に入るものは多くありませんでした。初期のころはまだ地元の大学図書館を使っていませんでしたので、手に入れるとすればあとは購入するしかありません。
購入すべきか迷いましたが、参考文献については、なるべく借りられる範囲でレポートを作成してみることにしました。後から知ったのですが、近所の図書館でも他の図書館から取り寄せが可能だったようです。大学図書館は法律系も充実していたため、専門科目に入ってからは本当に助かりました。
書籍類については、参考文献はなるべく借りることにしたものの、その分野の基礎知識を取得するために入門書や参考書を購入したり、必要箇所のコピーをしたり、手元に置きたい本は購入したりしていたので、それなりにお金がかかっています。

【選び方】

⓪科目履修要綱を見る……科目別履修要綱(レポート課題集)には、レポート作成上の
                                   注意とあわせて、参考文献が列挙されています。
                                   これをチェックします。


①レポート課題を分析…課題文にある言葉や、そこから連想される関係しそうな
           キーワードをリストアップします。

②図書館に行く…   ⓪で調べた書籍があるか検索し、あれば借ります。
           キーワードが関係するものが並ぶコーナーへ行きます。

③書籍を選択する…    特に関係しそうだと思う本を開き、目次にざっと目を通します。
           関係があるかよくわからない場合は、索引ページを見て、
           キーワードが載っているか確認します。
           載っていたら実際にそのページを見て、記載を見てみます。
           実際に読んでみたらキーワードについての記載は一行だけ、
           なんてこともありますので注意が必要です。

書店

なるべく大きな書店に行きます。本が大量に出版されている現在、一書店に置かれる本は小規模であればあるほど、店員さん等の好みが強くでるため、得意分野に差がでます。

レポート課題は、今まで自分になじみのなかった分野であることも多いので、何を選んでいいのか見当がつきにくいこともあり、少しでも広い選択肢を求めることは重要です。

その分野に関するたくさんの本を目にすることによって、なんとなくその分野がどんなものかつかめるというメリットもあります。

インターネット

今どきの情報検索ツールとして筆頭に挙げるものなのかもしれませんが、あえて最後に。
実はネット検索で見つけた文献を使ったレポート作成には、苦い思い出があります。

ある科目のレポート作成での出来事です。
文中に実際の事例を挙げようと思い、ネット検索でヒットしたものを参考事例として気楽な気持ちで書きました。
ところが、返却されたレポートのコメントの一部には、その事例についてもっと詳しく掘り下げるように先生からの指示があったのです。

すぐわかるだろうと気楽に調べはじめたのですが…。
その事例について概略はわかるものの、最後はどんな結末となったのかといった細かなことがわからないのです。書籍にもないかと調べたり、あれこれ思いつくことはやってみたのですがわかりません。
その件に関するホームページもあったので問い合わせもしてみたのですが、古いサイトで既に管理もされていないようで回答も得られず途方に暮れました。

これではいつまでたっても再レポートが提出できません。
最後に私のとった手段は、その夏のスクーリングでとったクラスの講義担当者がたまたまそのレポート採点者の教授だったという幸運を利用して、事情を話して相談することでした。

教授はとても優しい方でしたので、その事例をはずすことについて許可をくださり、後日レポートを再提出し合格点をいただくことができましたが、本来こんなことをしてはいけないし、ご迷惑をおかけしてしまった自分の甘さにとても恥ずかしい思いをしました。また、これがもし仕事の資料など外部に出すものだったら、どんなに他の方にご迷惑をおかけしてしまったかと思うとぞっとしました。

なお、誤解があってはいけませんので、念のため補足しておきますと、教授は今回のような事態になることを見越して指示を出されていたわけではありません。単にレポートの内容的にもっと掘り下げて書いたほうがいいと思われてのご指示です。私の書いた事例は教授はご存知なかったそうで、私の状況を聞いて驚かれていました。

この一件は、文献の調べ方等に限らず、日頃の情報収集や取扱い等についても、本当に気をつけなければならないと痛感させられるものとなりました。

もちろん、今どきインターネットを情報収集手段として使わないという選択肢はないと思います。せっかくの便利ツール、使わなくしてどうするという感じです。実際、レポートはもちろん論文作成時にもかなり活用しています。

今回のご紹介は、情報収集に手を抜くとこんなこともあるんだ、というご参考までに。

まとめ

レポート作成時に限った話ではありませんが、何かで定義や事実といった客観的な物事を書くときは、きちんと自分で裏付けをとり、正しいと確信できるものを自信をもって書くことが重要だと思います。手を抜くと私のように後で自分が冷や汗をかく事態も起こりえます。
在学時には多くの時間を資料調査や読み込みなどに使うことになります。特に論文作成に入ると地味な作業をコツコツと積み上げる感じで手間も時間もかかります。そのあたりは覚悟が必要かもしれません。ついつい楽をしたくなりましたが、あとから振り返ると「急がば回れ」は本当かもしれません。ただ、矛盾しているかもしれませんが、効率よくやることを心がけていくことも大事だと思います。手は抜かずに効率よく正確に・・・といったイメージでしょうか。

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