■レポート【地学3】





資源問題に関する課題です。いろいろな切り口のある内容だと思うので、このレポートは人によってかなり違う内容になりそうです。




どんな科目?(本科目について簡単にご紹介)

地学とは、地球とその構成物質に関する科学の総称を指しています。研究対象分野には
地質学、地球化学、地球物理学、岩石学、鉱物学、海洋学、気象学などを含んでいます。

課題情報(課題の概略や成績など)

 

1

科目

地学(課題3

2

課題概略

資源問題に関するもの

3

課題タイプ

論じよ

4

提出形式

手書き(ワープロ不可)

5

評価

6

レポート構成

課題定義

流れ提示

説明

問の提起(3に関する)

考察(3に関する)

まとめと考察(全体に関する)

参考文献

7

文字数制限

2000

8

本文文字数

1834

9

備考

・後半で話がそれている旨のご指摘をいただいています。

・改めて読んでみると内容の統一感に欠けています。そのため、上記の「レポート構成」の欄にまとめようとした際にもどう書いたらいいのか悩んでしまいました。



分析(文章をまとまり毎に表形式で整理)


1
課題定義
資源とは、広い概念では人間にとって役立つものと表現できる。

資源は自然に人間が働きかけることにより取り入れる鉱物資源などの天然資源と、人間社会システム内の技術、情報など人的・文化的資源に大別できる。

これら資源に対し人間が働きかけや取り入れを行う時に起こる問題を資源問題という。

世界レベルで資源が問題視され始めたのは先進国を中心に産業が急激に発展してきた1970年代頃からである。

資源問題は環境汚染や地球温暖化など別の問題とも複雑に絡み合い、地球環境問題のひとつとして認識されている。

現在、天然資源の中でも特に一度利用してしまうと二度と同じものを得ることができない石油や石炭といった非再生資源について問題となっている。

2
流れ提示

非再生資源が問題となるのは、人口増加に伴う資源使用量が急激に増えたために、その枯渇と汚染の深刻化が年々加速しつつあるからである。非再生資源の問題対象で代表的なものを3分野挙げたい。

3
説明(問題提起)
1つ目は鉱物資源であり、金やボーキサイト、リン、硫黄といった物質のことをいう。

これらが問題になっているのは鉱物資源の有限性とその存在の偏在性という特徴ゆえである。

鉱物はその生成に何億年という時間がかかるため、再生可能とはいいがたく有限である。

また、鉱物の生産は著しく偏りがあり、鉱物ごとにそれぞれ数国で世界の生産量のほとんどをまかなっている。

これは地域によって地質や地史が異なるためである。

2つ目は水資源である。

水資源は、従来はその性質から再生資源であるとされてきたが、近年になり、工業用水や生活用水としての使用の急激な増加に河川水や湖沼水などの表面水や地下水など陸水の資源枯渇や汚染により利用できる水量が大幅に減っていることが問題となっている。

3つ目はエネルギー資源であり、供給源の違いから地球外部エネルギー資源と地球内部エネルギー資源とに分けられている。

地球外部エネルギー資源のほとんどは太陽エネルギーであり、過去の太陽エネルギーを蓄えた石油、天然ガスなどの化石燃料エネルギー資源と、現在の太陽エネルギーを利用する太陽光発電などに分けられる。

地球内部エネルギー資源としては、マグマなどで熱せられた熱水や蒸気の地熱エネルギー資源、地球内部に存在するウランなどの放射性物質を分裂、または融合させて生み出す原子力エネルギー資源が挙げられる。

太陽エネギーは例外として、他のエネルギー資源量の生産地域が極端に限られていること、また可採年数がこのまま利用を続けていけばほとんどがあと百年にも満たないことが問題となっている。

4
問いの提起(3に関する)

これらの資源問題について解決方法はどのようなことが考えられるだろうか。

5
考察(3に関する)
現在、主に国家間でその使用量制限の取り決めや、代替エネルギーの開発などの取り組みが進められている。

しかし、これらの取り組みにもかかわらず、天然資源の状態は悪化を続けており、問題の解決に向かっているとはいいがたい。

理由としては、対策が一部の代表者によって講じられているものが多いこと、また対策そのものに莫大な資金がかかることなどが考えられる。

もっと積極的に一般市民のレベルでも取り組みが浸透しなければこれら資源問題は解決が難しいと思われる。

効果ある対策を行うためにはどうしたらよいのだろうか。天然資源の枯渇と汚染が急激に進んだのは産業の発展も大きく関係している。

それならば、その産業を利用して逆に天然資源の枯渇と汚染を食い止める方法はないだろうか。

ひとつの方法として、すべての産業がそれぞれの分野で社会提供したものについて資源問題責任を明確にすることを提案したい。

例えば、書籍に関する産業が古紙回収を行ったり、衣料産業が洋服の回収とリサイクルを行ったりすることを義務付けるといったことである。

ある程度すでにスーパーなどで自主的にプラスチックトレーの回収などが行なわれてはいるが、これをすべての産業に徹底するのである。

それが各産業の資源問題への意識を高め、資源にとっても人々にとっても良い商品、サービスとして社会に提供すること自体が天然資源を守ることになるしくみを新たにつくり発展させることになるのではないか。

人々は、それら商品やサービスを利用することにより、意識せずとも資源問題解決に協力していることとなる。

6
まとめと考察(全体に関する)
 
資源問題の解決にはどれだけ多くの人々の協力を得られるかにかかっている。

より多くの人々に長い期間の協力を得るには、いかに人々の生活の中に自然に取り入れていくかが大切なのではないかと考えている。

7
参考文献

(参考文献)
        T.G.SPIRO W.MSTIGLIANI「地球環境の化学」学会出版センター2000
        北野康「地球の化学像と環境問題」裳華房2003
        松尾禎士 監修「地球化学」講談社サイエンティフィック1989


文章のみ(レポートをそのまま文章のみ掲載。ざっと読みたいという方に)


資源とは、広い概念では人間にとって役立つものと表現できる。資源は自然に人間が働きかけることにより取り入れる鉱物資源などの天然資源と、人間社会システム内の技術、情報など人的・文化的資源に大別できる。
これら資源に対し人間が働きかけや取り入れを行う時に起こる問題を資源問題という。
世界レベルで資源が問題視され始めたのは先進国を中心に産業が急激に発展してきた1970年代頃からである。資源問題は環境汚染や地球温暖化など別の問題とも複雑に絡み合い、地球環境問題のひとつとして認識されている。
現在、天然資源の中でも特に一度利用してしまうと二度と同じものを得ることができない石油や石炭といった非再生資源について問題となっている。
非再生資源が問題となるのは、人口増加に伴う資源使用量が急激に増えたために、その枯渇と汚染の深刻化が年々加速しつつあるからである。非再生資源の問題対象で代表的なものを3分野挙げたい。
1つ目は鉱物資源であり、金やボーキサイト、リン、硫黄といった物質のことをいう。これらが問題になっているのは鉱物資源の有限性とその存在の偏在性という特徴ゆえである。鉱物はその生成に何億年という時間がかかるため、再生可能とはいいがたく有限である。また、鉱物の生産は著しく偏りがあり、鉱物ごとにそれぞれ数国で世界の生産量のほとんどをまかなっている。これは地域によって地質や地史が異なるためである。
2つ目は水資源である。水資源は、従来はその性質から再生資源であるとされてきたが、近年になり、工業用水や生活用水としての使用の急激な増加に河川水や湖沼水などの表面水や地下水など陸水の資源枯渇や汚染により利用できる水量が大幅に減っていることが問題となっている。
3つ目はエネルギー資源であり、供給源の違いから地球外部エネルギー資源と地球内部エネルギー資源とに分けられている。
地球外部エネルギー資源のほとんどは太陽エネルギーであり、過去の太陽エネルギーを蓄えた石油、天然ガスなどの化石燃料エネルギー資源と、現在の太陽エネルギーを利用する太陽光発電などに分けられる。
地球内部エネルギー資源としては、マグマなどで熱せられた熱水や蒸気の地熱エネルギー資源、地球内部に存在するウランなどの放射性物質を分裂、または融合させて生み出す原子力エネルギー資源が挙げられる。
太陽エネギーは例外として、他のエネルギー資源量の生産地域が極端に限られていること、また可採年数がこのまま利用を続けていけばほとんどがあと百年にも満たないことが問題となっている。
これらの資源問題について解決方法はどのようなことが考えられるだろうか。
現在、主に国家間でその使用量制限の取り決めや、代替エネルギーの開発などの取り組みが進められている。しかし、これらの取り組みにもかかわらず、天然資源の状態は悪化を続けており、問題の解決に向かっているとはいいがたい。
理由としては、対策が一部の代表者によって講じられているものが多いこと、また対策そのものに莫大な資金がかかることなどが考えられる。もっと積極的に一般市民のレベルでも取り組みが浸透しなければこれら資源問題は解決が難しいと思われる。

効果ある対策を行うためにはどうしたらよいのだろうか。天然資源の枯渇と汚染が急激に進んだのは産業の発展も大きく関係している。それならば、その産業を利用して逆に天然資源の枯渇と汚染を食い止める方法はないだろうか。ひとつの方法として、すべての産業がそれぞれの分野で社会提供したものについて資源問題責任を明確にすることを提案したい。例えば、書籍に関する産業が古紙回収を行ったり、衣料産業が洋服の回収とリサイクルを行ったりすることを義務付けるといったことである。ある程度すでにスーパーなどで自主的にプラスチックトレーの回収などが行なわれてはいるが、これをすべての産業に徹底するのである。それが各産業の資源問題への意識を高め、資源にとっても人々にとっても良い商品、サービスとして社会に提供すること自体が天然資源を守ることになるしくみを新たにつくり発展させることになるのではないか。人々は、それら商品やサービスを利用することにより、意識せずとも資源問題解決に協力していることとなる。
 
資源問題の解決にはどれだけ多くの人々の協力を得られるかにかかっている。より多くの人々に長い期間の協力を得るには、いかに人々の生活の中に自然に取り入れていくかが大切なのではないかと考えている。


(参考文献)
  T.G.SPIRO W.MSTIGLIANI「地球環境の化学」学会出版センター2000
  北野康「地球の化学像と環境問題」裳華房2003
  松尾禎士 監修「地球化学」講談社サイエンティフィック1989