先日、大学から評議員選挙の投票用紙が送られてきました。数年に一回卒業生宛に送付されるものです。中には候補者がずらりと並んだ表が書かれた書面と、投票用の葉書が入っています。候補者は社会でご活躍中の素敵な先輩方ばかりです。
こういったものの送付先に自分の名前が入っているのを見ると、なんだか少しうれしくなります。卒業生として大学に記録されているんだなと実感する数少ない機会のひとつだからです。
私が卒業したのは2009年ですので、早いものでもう10年近くが経過しました。卒業式に参加し学位記をいただいたときは、ああ、本当に卒業できたんだとしみじみと実感して本当に嬉しかったことを覚えています。
卒業が決まるまでは、レポートや試験、卒論などで頻繁に大学名を見る日々を送っていましたが、卒業してしまうと急に大学の存在が遠くなりました。
なんだか寂しいものですが、卒業に限らず会社を退職したり、引っ越したり…何かに一区切りがついたとき、それまで身近だったものが遠くなるのは普通のことなのかもしれません。
大学とのご縁は、主に在学時代の知人とのつながりや三田会など、今は形を変えて細く静かに続いています。
さて、形を変えた大学とのつながりといえば、ささやかなものではありますが、卒業生として大学とつながっているんだな、と実感できることで私なりに楽しんでいるものがいくつかあります。
その1 :自宅に送付されてきた卒業生向けの冊子などを読みます。
頻繁に送られてくるものではないのですが、これを読むと大学の「今」を知ることができます。読みながら在学時のことを少し思い出したりすることもあります。
その2: 慶應の図書館に行きます。
決して自宅から近いわけではないのですが、パワーが欲しいなと思うときや、なんとなく考え事をしたいときなどに行くことがあります。現役学生に交じって席に座っているとまずはそれだけで癒されます。図書館に入ることができるのは通信の在学生も同じですが、大学に学生として在籍していない状態になっても何年後でもいつでも入ることができるのは卒業生の特権です。その3: 慶應カードを作りました。
慶應カードというのは、カードの表面に大学のイラスト等が入っているということが特徴の普通のクレジットカードです。通信生の場合は卒業すると作ることができます。特典のひとつとして、このカードを図書館で提示すると入館券を無料で作れます。その4:社会で活躍されている方が慶應関係者だとわかったときに親近感がわきます。
直接知っている人でなくても他より少し身近な人に感じるようになりました。それにしてもいろいろな場所でご活躍されている方が本当に多い大学だと思います。
その5:最終学歴を書く必要のある書類に大学名を何度か書きました。
出身大学名として慶應の名前を書けるのは素直にうれしいです。
上記の内容からは少し話がずれてしまいますが、卒業生となったことで一番実感している変化は、やり遂げることができたという自信が自分についたことかもしれません。